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2013年9月14日(土)13:00~14:00開催分

 

2013年9月14日(土)13:00~14:00、大学院政治政策学研究科で税法を専攻した修了生を招いて、受験希望者との座談会を開催しました。税理士資格取得のプロセスや聖学院大学大学院を選んだ理由、入試の準備、研究計画書についてなど、これから受験しようとしている方に向けてお話ししていただきました。

 

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参加修了生

 

政治政策学研究科 2013年3月修了 Kさん(男性)
政治政策学研究科 2013年3月修了 Sさん(男性)

 

質疑応答

 

聖学院大学在学年度、研究テーマを含め、自己紹介をお願いします。

 

Kさん

2011年に入学し、2013年の3月に修了しました。埼玉在住で、東京の会計事務所に勤めています。大学院では、相続税法に関連する配当還元方式という株価の評価方法について論文を書きました。指導教授は松田直樹先生です。税法2科目免除の申請が通り、税理士登録も完了しました。

 

Sさん

2011年に入学し、2013年の3月に修了しました。埼玉在住で、東京の会計事務所に勤めています。大学院では、相続税法に関連する配当還元方式という株価の評価方法について論文を書きました。指導教授は松田直樹先生です。税法2科目免除の申請が通り、税理士登録も完了しました。

 

聖学院大学大学院への進学を考えたきっかけを教えてください

 

Kさん

私は埼玉在住ということで、こちらの大学院まで車で30分ほどで通えるというのが大きかったです。東京の大学院などでは、税法の研究をするところは法学分野が多いのですが、聖学院は政治学分野ということで、特色があると思いました。私自身、法学よりも政治学の基礎的な力をつけた上で税法の力もつけたいという意思があったので、ここを選びました。また、キリスト教学に興味があったことも大きかったです。実際、アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科のキング牧師の事件について講読する授業を履修しました。  いろいろな基礎学力もつけられて、キリスト教の勉強もできて、税理士の資格の要件である免除が取れるということで、非常にお得だと思ったところが選んだ理由です。

 

Sさん

私も家から近く、車で通えるというのが大きかったです。

 

大学院在学中の授業スケジュールについて教えてください。

 

Kさん

私は大学院で研究に専念したいということで、いったん仕事をやめて入学しました。1年次に単位を取って、2年目は論文執筆のみにしようと考えましたので、1年生の時は週4回くらい通学していました。入ってみて、実際に勤めながらでも通えるなと思いました。週4日といっても、ずっとガツガツ勉強していなければいけないというわけではなく、論文のテーマ探しの時間も十分とることができました。

 

Sさん

私も同様に1年生の時に単位を取りきって、2年生は論文をと考えていましたので、1年生の後期は週に5日ぐらい通っていました。同期の皆も同じような授業を取って、非常に楽しかった思い出があります。2年生になってからは本当に土曜の午後だけ通うような感じで、平日は大学院生が使える研究室で勉強をして過ごしていました。平日6時からの授業に間に合わない方もいましたが、30分までは認められていましたし、先生も事情は考慮してくださるので、あまり心配いらないと思います。

 

修士論文執筆のプロセスについて教えてください。

 

Kさん

まず1年目で、税法担当の3人の先生の授業を全て受けることになっています。その上で、どの先生につきたいかというのを選択します。聖学院大学大学院では、1年の夏に指導教授を決めることになります。自分で授業を受けて考えた上で選ぶことができるというのは、よかったと思います。

 

Sさん

研究計画書に基づいてテーマを決め、指導教授を決めるのですが、3人の先生とも幅広く対応してくださるので、先生の専門と違ってもある程度は考慮してくださいます。

 

研究する上で大変だったことはありますか?

 

Kさん

やはり論文ですね。大学院に入る目的は「論文を書くため」なんですね。誰に強制されているわけでもなく、自分でやりたいから大学院に入るわけです。自分の目標を探して、書ける分野を探して、論文を仕上げていくという過程が大変ですが、良い経験になったと思います。

 

Sさん

そうですね。やはり論文が大変でした。

 

授業の予習・復習はどのくらい必要でしたか?

 

Kさん

発表をしなければならない授業もあるので、その場合は準備が必要です。ただ、受講生で順番に担当していくので、それほど負担ではありませんでした。先ほどの話の繰り返しになりますが、結局自分のために大学院に入学して、自分の勉強のために来ているわけですから、自分で咀嚼して、何を得ていくかというのは自分自身の問題だと思います。

 

Sさん

そうですね、あまり負担になるようなことは確かになかったと思います。そもそも、先生方も大学院で一番重要なのは論文を書くことだと考えているので、あまり重い負担になるような授業はなかったです。他の研究科では大変な授業もあるという噂をたまに聞くことがありました。

 

大学院で学んでよかったことを教えてください。

 

Kさん

税理士試験はすごく厳しいと思いますし、頑張ったからといって、結局その日の一発勝負ですから、結果が出るとは限らない。それに対して、論文は頑張った分の成果で2科目は取れるという意味で、やはり大きいと思います。ただ、私の場合やはりそれだけではなく、基礎的な学力はもちろん、政治学の分野で先生から直接教えを受けてもう一度勉強し直したかったということです。

 

Sさん

普段実務に携わっているとあまり気にしないでいることでも、実際はいろいろ理由があるということに気付かされました。国家と個人の契約といった憲法の話から、税法の成り立ちなどの基本的な部分を学べたのは大きいと思います。私が師事した平石先生は元税務署長で、税務署長の立場からいろいろな体験談を聞かせていただけたりして、得るものが非常に大きかったです。

 

大学院受験の準備はどのようなことをしましたか?

 

Kさん

研究計画書は本屋で売っている研究計画書の本を1冊買って、それをもとに書きました。実際の研究計画書のとおりに論文の研究が進んだかというと、あまり自信がないです。テーマも変わってしまっていますし。ただ、今の時点での自分の「こうしたい」というものを書きあらわすという意味では大事だと思います。入試の時の小論文は、差別についてというようなテーマだったと思いますが、特別な知識が必要となるような問題ではありませんでした。

 

Sさん

私も研究計画に関しては、税理士試験の勉強の中で疑問に思ったことを書きました。面接ではそのことについてだいぶ聞かれました。小論文については、当時、公益法人制度の改革改正が話題になっていた頃で、公益法人の改正についての時事問題的なものが出た記憶があります。

 

税理士試験の他の科目はどのタイミングで受けられたのですか?

 

Kさん

大学院に入る前に会計2科目は取得していました。大学院に入学してから1年生のときに法人税法で税法1科目合格しました。大学院で税法2科目取得できたので、晴れて修了となりました。

 

Sさん

私も入学前に会計2科目は取得していました。税法の1科目はこれから取得を目指しています。

 

大学院での研究をする際、会計や税法に関する知識はどのくらい必要ですか?

 

Kさん

やはり租税法の授業は、税法の勉強をした経験があるほうが望ましいです。論文を書く際に自分の目的意識を持つことが必要になるのですが、税法の知識がないと難しいかなと思います。中には一から租税法を学ぶという方もいましたが、がんばって追いつこうと努力されていました。税理士になりたいという最終目標があれば、がんばれると思います。

 


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